今月は色々なことがありました。
まず、小さい頃からとても可愛がってくれていた叔母の急逝。
突然知らせを受け、あたふたと準備をし、仕事の休みをとり、葬儀へ行き、久しぶりに家族や親族と会い、嘆き悲しむ人々の中で、改めて「死ってなんだろう~?」とぼーっと考えました。
生きている限り、どんな生き物にも、平等にやってくる死。
口にする動物性食品や製品だけでなく、生きてると思っている自分の中でも、髪の毛や爪はとっくに死んでいるし、
腸の中は細菌の死骸だらけだし、皮膚の表面も細胞の死骸で覆われていて、私たちの生は死の上に成り立っているというのに、
仕事や趣味や家族や友人、日々の生活を健康的に送っている間はまるで見えないもののように扱われている死。
人が死ぬのは当たり前のはずなのに、なんでこんなに悲しいんだろう
いつ死ぬかなんてわからないのに、どうやって毎日を生きていけばいいんだろう
自分はいつどんな風に死ぬんだろう
40年後?20年後?10年後?もしかして来年とか、明日とか。
そういうことをぐるぐると考えているうちに、パリでテロがありFacebook上が悲しみに染まり
そういえば去年のこの時期、パリに行ってたんだった、私。と思い出し
最近の世界情勢に、旅行者たちは「もう世界に安全な場所なんてない」と嘆いている事実を思い
いつ死ぬのかわからないのなら、やっぱり後悔しないように、できることはできるうちにやっておかなきゃと
死を考えるのに多分最も相応しいであろう場所、インド(の、バラナシ)に行くことにしました。
旅先の候補地としては大分前からあがっていたインドだけど、衛生面とか、治安とかは別にして
外国人の旅行客がレイプされたり、カーストの下の人間は殴られても蹴られてもレイプされても殺されても仕方ない。というような未だ根強く生きる差別意識が受け入れられなくて
行きたいけど行きたくない・・・、と、思っていました。
初めはお葬式の時にぼんやりと「そうだ、インドに行こう」と思い付き、
その時は自分でも一時の気の迷いかと思っていたけど2,3日経っても現実的にインド行きを考えている自分がおり、
そしたらビザのシステムがつい先日変わって日本人は申請料金が60ドルから25ドルになってるっていうし
タイ航空で行くのが効率いいなーと思っていたら、先月知り合ってインド旅行にまつわるとても良い話を聞かせてくれたインド大好きなタイ人の女の子はタイに帰ってるはずだから会えるかも、と、連絡してみたら、来て!うちに泊まって!とウェルカムだし、
他にもそういうことがいくつかあり、
なんだか行っていいみたい。
と、心配は大分減りました。
私は、旅人とかバックパッカータイプではないけど(でもリュック一つで1カ月とか3カ月とか旅したから、デイパッカー?)
今まで20カ国くらい一人で行って来て、
割と、普通の人に言ったら驚愕されるようなことを色々経験してるけど、
未だに毎回、海外に行く時には緊張するし、
飛行機落ちないかな―とかもう帰ってこれないかもしれないなーとかゆうかいされたらどうしようーとか、思う
でも空港に行って、自分が行かない世界中のあらゆる都市に飛行機が毎日飛んでるという事実を思うと、
私にとっては特別で初めて行く場所だけど、何度も行ってる人もいるし国に帰る人もいるし、どうってことないよねー
と、安心します。
まだ一カ月あるので、勉強しよ、と
いくつか本を買ったり借りたりしました。
インド行きを決めて真っ先に手に取ったのはAKIRA氏の『アジアに落ちる』。再再再再再読くらい。
そして今日『ぼくと1ルピーの神さま』(ヴィカス・スワラップ著)を読み終わりました。
これは、映画「スラムドッグ・ミリオネア」の原作。
下位カーストで貧民外で育った少年が、クイズミリオネアに出場し全問正解し10億ルピーを勝ち取る。
けど、そんな学校にも行っていないやつに教養なんてあるわけがない、不正を働いたにちがいない、と、逮捕され、拷問にかけられる。
しかしそのような事実はなく、少年は、ただ全ての答えを「知っていた」という。
一体少年はどのような人生を送ったら、全ての問題に答えられることができたのか?という話。
『旅のグ』(グレゴリ青山著)もまた久しぶりに読みたくなって探したら、文庫新装版が出ていたので注文しました。
あとは中国版しか読んだことのなかった、
『インドなんて二度と行くか!ボケ!!・・・でもまた行きたいかも』(さくら剛著)と、
表紙がかなりアレだけどレビューが意外と良い『インド人には、ご用心!』(モハンティ三智江著)と、
『誰も知らなかった インド人の頭ん中』(冬野花著)という本。
インドの発酵ものは、ヨーグルトとチャパティくらいかな・・・
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