今、イギリスのサフォーク州の田舎にある、築500年以上のコテージにいます。1ヶ月ほど前から滞在していて、いつまでいるかは・・・まだ不明です。
アヒルを3羽飼っている庭にはほぼ毎日鹿が来るし、キジやウズラはしょっちゅう見るし、時々ウサギも迷い込んでくるし、あらゆる種類の鳥が来るし、卵は近所のファームからフリーレンジの卵を買うことができます。
と、文章に書くとまぁステキ!という感じだけど、実際は、埃とか蜘蛛の巣がすごかったり、家の中なのに草が生えてきたり、ゆがみが酷くてしょっちゅうよろめくし、(ロコモ症候群?)階段が沈んで怖かったり、手入れがされていない隠された煙突と暖炉にたまっていた残骸がすごかったり、ハツカネズミの痕跡(つまりフン)がいたるところにあったり、、、、と、色々な意味でワイルドです。あと、絶対ミツバチが家のどこかで巣を作っている・・・。
(そもそも私はナチュラル思考だけど虫が究極的に苦手なので、田舎暮らしへの憧れはあまりなく、でもイギリスの田舎ならGもいないし大丈夫かも!と、かなり甘い気持ちで来たのです。あと色々なタイミングが合って、これは、きっと今行けということに違いない!と、解釈したのです。)
まぁそんな田舎暮らしのあれこれは別の機会に書くとして・・・。
バンクホリデー明けの昨日、最近家の周りやその辺の森で咲いている白い花が「エルダーフラワー」だということを知りました。
よくコーディアルとして飲まれる、とか、ヨーロッパでは家庭の万能薬!とか聞いたことはあったし、自分でも風邪予防ハーブブレンドを作ったときに使用したことのあるエルダーフラワー。抗炎症作用に優れていて美容効果も高く、また古くから魔除けの力もあると言われておりハリー・ポッターに出てくる死の秘法のひとつ、「ニワトコの杖」のニワトコはエルダーツリーのことです。
と、名前は知っていたけど、乾燥した状態でしか見たことがなかったので、木に咲く花だということも知らなかったし、そんなにたくさんそこら中に生えていたなんて!
というわけで、早速とりにいくことにしました。
庭にある植物を食用に採取する、というのは、2010年にシェットランドに滞在してた時、スープを作るために庭にあるイラクサ(ネトル)を摘んだ時以来です。
ネトルといえば、日本でのヨモギとかドクダミと同じくらいよく見かけるどこにでもある強力な生命力の強い薬草で、もちろん今の庭にもあるので、そのうちまた摘んで何かにしよう・・・と思ってたんだった。
ネトルといえば、日本でのヨモギとかドクダミと同じくらいよく見かけるどこにでもある強力な生命力の強い薬草で、もちろん今の庭にもあるので、そのうちまた摘んで何かにしよう・・・と思ってたんだった。
野生のものを食用にするとき、まっさきに思いつくのは、その花についた野生の酵母を活かして発酵させよう!ということで、できれば排気ガスなどに汚染されていないきれいな花をとってきて、洗わずにそのまま漬けはじめたい。
だから、せっかく自然豊かな田舎にあるエルダーフラワーが手に入るのなら、蜂蜜と水を混ぜて発酵させて蜂蜜酒(ミード)にしようかな!と、思っていたんですが・・・
爽やかな甘酸っぱい香りのする花で、しかも甘いらしいので、虫がついているのです・・・小さいのが・・・たくさん・・・
そういうこともあろうかと、ゴム手袋をして準備万端だったけど、それでもひぃっ!となりました。
全部そうなのか?と思ったけど、ほとんどついていないものもいて
できるだけきれいなのを選んでとってきたけど、やっぱり少しはついているので、エルダーフラワー酵母から発酵させることはあきらめて、きれいに水洗いをしました。
小さな花で、振ると花粉が落ちてくるし、水で洗ったら花も全部落ちちゃうんじゃないかと思ったけど案外しっかりついていて、洗ってもきれいなままで。
今、元気な酵母はないので、一から何かを天然発酵させるか、でも来週一週間家をあけるし、失敗したらもったいないので、冷凍させようかな?と思っています。
ついこの間、こっちに来て初めてできた発酵フレンズから話題のコンブチャをわけてもらったし、ケフィア・グレインももらったので、しばらくは忙しい発酵ライフを送れそうです。
綺麗に洗ったエルダーフラワー。キッチンが爽やかな香りに包まれます。 |
ついこの間、こっちに来て初めてできた発酵フレンズから話題のコンブチャをわけてもらったし、ケフィア・グレインももらったので、しばらくは忙しい発酵ライフを送れそうです。
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